沖縄県は日本で観光産業に特に力を入れている県のひとつで、MICE事業の誘致に関しても積極的です。
代表的な例を挙げるとすれば、2000年に万国津梁館で開催された「九州・沖縄サミット」でしょう。
他にも、宣野湾市にある最大収容人数4,000名を誇る沖縄コンベンションセンターや、恩納村の沖縄科学技術大学院大学の講堂など、沖縄県は大規模な学会や国際会議の誘致が可能なインフラを保有しています。
沖縄21世紀ビジョンでは、沖縄のMICE開催メリットを「日本のリゾートの代表格かつユニークな歴史と文化」の体験型の魅力が大きいと表現しています。
美ら海水族館や琉球王国時代の遺跡などのユニークベニューも行程に入れた総合的な高付加価値と位置づけています。
沖縄国際映画祭をはじめとする継続的な大規模イベントも成功し始めていて、今後さらに国内外からのアクセスもどんどん整備されていくことを考えれば、沖縄県の動向は日本のMICE戦略のカギと言っても過言ではありません。