各国が積極的に展開、企業にとっても重要なMICE戦略
MICEという言葉を最近耳にするようになったという方も多いではないでしょうか?
MICEとはMeeting(会議・研修・セミナー)、Incentive(報奨・招致旅行)、Conference(大会・学会・国際会議)、Event(イベント・展示会・見本市)の4つの頭文字から作られた造語です。
※CはConvention、EはExhibitionが使われることがあります。
経済成長の著しいアジア各国など、世界の様々な国や地域がMICEによるインバウンド戦略を積極的に展開しています。
日本でも、2010年に観光庁が「日本のMICE元年(Japan MICE Year)」と定め、様々な施策を展開し始めました。
2012年の観光立国推進基本計画では「我が国におかる国際会議の開催件数を2016年までに5割以上増やす」とし、観光庁がイニシアチブを取りつつ、政府内に横断的な体制を構築する方針を掲げています。
具体的には、
・マーケティング戦略の高度化
・誘致関係者の機能強化によるMICE産業競争力強化
・MICE市場のニーズに合った受け入れ環境の整備
など、自治体、コンベンション・ビューロー、MICE関連企業・団体の連帯及び環境整備などによるMICE分野の国際競争力強化をあげています。
MICEが注目されているのは、会議やイベントなどに参加する人々の消費額が、通常の観光旅行などと比較して大きいためです。
日本でも、東京国際展示場(東京ビックサイト)などで国際見本市が開催されることがありますが、このような国際的なイベントや国際会議・学会には、国内外から数多くの人々が訪れます。
日本で行われれば、イベントそのもの以外にも滞在や観光での経済効果も見込め、海外で行われれば、イベントへの出展による海外への大きなPR効果が期待できます。
このように、MICE戦略戦略は国や地方自治体にとって、経済活性化戦略の重要なポイントのひとつと言えるだけでなく、海外展開やビジネスの拡大を考えている企業にとっても需重要な戦略のひとつと言えるでしょう。